介護職が転職する際は、新たな施設や事業所で面接を受けることになります。
そのとき、「嫌な上司がいたから」「給料が安かったから」「長時間労働だったから」などの理由で退職した場合は、はっきりと言ってしまうと、面接官は「この人は不満を持ちやすい人だ」と思って不採用にすることがあります。
ですから、ネガティブな理由はできるだけ言わないほうがよいのです。
退職理由はできるだけポジティブな内容に変換しましょう。
そのためには、まず、転職を希望している施設の良い面を探します。
つまり、前職と比べたらどんな魅力があるのか考えるのです。
規模や事業形態の違い、どのような取り組みをしているかなどはホームページやパンフレットで調べればわかります。
そのうえで、新しい施設の魅力と関連づけて前職の転職理由を考えましょう。
「利用者の方に寄り添うような介護をしたいのですが、以前働いていた施設は大規模で仕事が細分化されていました。しかし、この施設ならば規模がそれほど大きくないのでアットホームな介護ができると思いました」「利用者が自分で食事するように工夫することが大切だと感じていますが、前の職場では通常の食事の介助しかできませんでした。そこで、介護食について新しい取り組みをしておられるこちらの施設に転職しようと思いました」というように、最終的に新しい施設の魅力が結論になるように前の施設を辞めた理由を語ると向上心をアピールできます。
できるだけ具体的に話しましょう。
もちろん、明らかなウソはいけません。
しかし、施設の特徴をきちんと把握すれば話すべき内容は見えてくるでしょう。